休職について
いろいろな職場でのストレス(上司のパワーハラスメント、同僚のセクシャルハラスメントなど)により、「出社しようとすると不安になって電車に乗ることができない」「明日の仕事のことを考えると動悸がして眠れない」などの心因性反応がでることがあります。
根本的には原因となっているストレスをなくすこと(上司の移動、患者様ご自身の職場転換など)が必要となりますが、会社がすぐにそのような対応に応じてくれない場合、無理をして出社することは、さらにご自身のメンタルを追い込むことになります。
「自分の頑張りがたりないからだ!」と思い込むことは、本当に危ないことです。不眠や動悸などの症状は、体からの危険信号であるからです。またそのようにストレスに晒されている患者様に「お前の頑張りが足りないからだ!」とさらに追い込むような発言をする同僚(場合によっては、患者様の家族の場合もあります)がいると、さらに状況は悪化します。
そのような場合には、「休職して、一時的にストレスから避難する」といった方法も考えられます。
あくまでも原因となっているストレスから離れることで、症状の緩和と今後の方針を考えるための期間をとるという意味だけなので、根本治療にはなりませんが、少なくとも危険信号の出ているメンタル状態を救ってあげる方法にはなります。
その間、睡眠薬や抗不安薬などの薬物治療によって、弱ったメンタルの足腰をしっかり立て直すことを目指します。
当院では、しっかりお話を伺った上で、必要な場合には休職のための診断書を作成致します。
また復職についても、メンタルの状態が安定し、かつ職場環境が戻っても大丈夫という確信が得られれば、そのための診断書もお作りいたします。