花開いて風雨多し、ですね。
今週、東京で桜が満開となり、私たちのクリニックがある地域でも引地川沿いの桜が見ごろを迎えました。黄色い菜の花とのコントラストもとても綺麗で見とれてしまいました。あいにくの雨模様でしたが、雨に濡れる桜もまた風情があるものですね。
「花開いて風雨多し」という言葉に寄せて
桜の花が咲き誇る様子を見上げているとき、ふと「花開いて風雨多し」という言葉が頭に浮かびました。これは唐代の詩人、于武陵の「勧酒」という詩の一節にある言葉です。美しい花が咲く時期には、それを散らそうとするかのように風や雨が多く訪れる、という意味を持っています。
この言葉は、転じて「良いことには邪魔が入りやすく、世の中は思うようにいかないものだ」という人生の機微を表す際にも使われます。満開の桜を揺らす冷たい雨を眺めながら、今の私たちの心境を代弁してくれているような、そんな不思議な感覚を覚えました。
開院9年目を迎えた当院の歩みと挑戦
当院は、地域の皆さんに支えられながら歩みを進め、ちょうど9年目を迎えました。正直に申し上げますと、現在は決して穏やかな追い風ばかりが吹いているわけではありません。
医療業界全体の問題でもありますが、深刻な人手不足に悩まされる日もあります。また、6月に控えている診療報酬改定の内容を精査する中で、今後の運営の在り方についてスタッフ一同、戦々恐々としているのが本音です。まさに「世の中思うように行かないなあ」と、思わず呟いてしまうことも少なくありません。
風雨に耐えて咲く桜のように
しかし、天気が悪い中でも力強く、そして美しく桜花爛漫となっている引地川沿いの様子を見て、勇気をもらいました。厳しい風雨にさらされても、桜は自らの役割を全うし、道行く人々の心を癒やしてくれています。
私たち医療従事者も、社会情勢や制度の変化という「風雨」に負けてはいられません。患者さんに寄り添い、健康を守るという本来の使命を果たすために、何とか自分たちも頑張らなければと、改めて気を引き締めております。
