メニュー

バセドウ病

バセドウ病は、甲状腺ホルモンを過剰に産生する病気(甲状腺機能亢進症)で、20~30代の若い女性に多い病気です。

バセドウ病は自己免疫疾患のひとつで、本来、自分自身を守るための免疫が、甲状腺ろ胞細胞のTSH受容体を攻撃することによって甲状腺ホルモンが過剰分泌されてしまう病気です。

バセドウ病になりやすい体質を持っている人が、何らかのウイルス感染や強いストレスや妊娠・出産などをきっかけとして起こるのではないかと考えられています。

甲状腺は全体的に大きく腫れて、人によっては目がとび出たり目が完全に閉じないなど眼の症状が出ることもあります。

その他、炭水化物の多い食事をした後や運動の後などに手足が突然動かなくなる発作が起こることがあります(周期性四肢麻痺)。

治療には、大きく分けて、①薬物(抗甲状腺薬)治療、②放射性ヨウ素内用療法、③手術の3つの治療法があります。

①薬物療法

薬物療法は、最も簡便で外来で治療が始められるため、多くの場合に第1選択となります。欠点として、副作用が生じる可能性があることや、治療効果に個人差が大きく、一旦寛解(症状が一時的にでても消えたり、安定して薬を中止できること)しても再発率が高いことなどが挙げられます。薬物療法を2年以上継続しても薬を中止できる目途が立たない場合は、他の治療法を検討します。

② 放射性ヨウ素内用療法

放射性ヨウ素内用療法は、安全で効果が確実であり、甲状腺の腫れも小さくなります。再発がないように甲状腺機能低下をめざすと甲状腺ホルモン薬の服用が必要になる場合があります。欠点としては、実施できる医療機関が限られていること、バセドウ病による眼の症状が悪化することがあること、小児や妊婦・授乳婦では行えないことなどあります。

③甲状腺摘除術

甲状腺摘出術は、最も早く確実に治療効果が得られます。再発がないように全摘除を行うと甲状腺ホルモン薬の服用が必要になります。欠点としては、入院が必ず必要であること、手術痕が残ること、手術合併症(反回神経麻痺、副甲状腺機能低下症など)が生じるリスクがあることなどがあります。

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME