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高コレステロール血症の診断・治療

わが国では220万人の患者さんがおり、女性は男性の2.4倍と言われています。
特に女性では、いわゆる更年期前後より女性ホルモンが低下するにつれ、高コレステロール血症を発症しやすくなります。

診断について

悪玉コレステロールと呼ばれる、LDLコレステロール値が140mg/dL以上で「コレステロールが高いので気を付けましょう」と言われることが多いと思いますが、善玉コレステロール値が40mg/dL未満であったり、中性脂肪が150mg/dL以上となる高トリグセリド血症なども含めて、「脂質異常症」と呼ばれることもあります。
空腹時採血で診断されますが、家族歴や既往症(脳梗塞や心筋梗塞などの大血管イベント)の有無によっても管理目標値が変わってきますので、かかりつけ医とよく相談しましょう。

高コレステロール血症の原因としては、暴飲・暴食や運動不足などの生活習慣によるものが多いですが、体質や家族性に発症することもありますし、からだの代謝を司る甲状腺ホルモンの低下によっても引き起こされることがあり注意が必要です。

合併症

生活習慣病全般に言えることですが、脳卒中や心筋梗塞といった大血管イベントのリスクとなります。定期的な血液検査で血中コレステロール値をチェックすることも大事ですが、全身の血管の代表選手である「頸動脈」をみておくことも大事です。当院では、血管エコーを専門とする臨床検査技師が

  • 頸動脈、下肢動脈等の末梢動脈病変
  • 特に頚動脈における、内中膜厚(IMT: Intima-Media Thickness)、プラーク性状等の評価

を行うことができるので、ぜひご活用ください。

どうやって治療するか

高コレステロール血症の原因となっていることを除去することから始めます。
生活習慣の改善方法として、具体的には

  • 過食を抑え、標準体重を維持する
  • お菓子、肉の脂身、乳製品、卵黄の摂取を抑え、魚類、大豆製品の摂取を増やす
  • 野菜、果物、未精製穀類、海藻の摂取を増やす
  • アルコールの過剰摂取を控える(25g/日以下)
  • 有酸素運動を毎日30分以上、週180分以上行う

などがあります。

もちろん生活習慣の改善も重要なのですが、それ以外に遺伝的にコレステロールが高くなりやすい体質だったり、甲状腺ホルモンの低下が原因であれば、やみくもに「節制せよ」「運動せよ」と唱えても、あまり効果は望めません。
ですので、治療開始前にきちんとした原因検索が必要です。

薬物治療

現在、わが国で使用できる薬剤には以下のようなものがあります。

  • スタチン
  • 陰イオン交換樹脂
  • 小腸コレステロールトランスポーター阻害薬
  • フィブラート
  • 選択的PPARαモデュレーター
  • ニコチン酸誘導体
  • プロブコール
  • 多価不飽和脂肪酸

基本的には、スタチンという薬剤を中心に内服することが多いのですが、副作用などもあり、他の薬剤と組み合わせたりします。

また当院では、副作用が心配な方には「防風通聖散」漢方薬をお使い頂くこともあります。
以前は、若い女性中心に「やせ薬」としてもてはやされたこともありましたが、脂質改善にも役立つこともあり、こちらも相性が合えば有用な薬です。

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