甲状腺の病気について
◆ 甲状腺とは
甲状腺は首の前側のつけ根あたりにある臓器で、体の発達や新陳代謝に関係する甲状腺ホルモンを分泌しています。
甲状腺の病気には、大きく分けて、甲状腺ホルモンの分泌異常をきたす病気(バセドウ病、橋本病など)と腫瘍(甲状腺がん、良性腫瘍)があります。
甲状腺ホルモンの分泌異常をきたす病気
◆ 甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモン分泌過多)
バセドウ病、無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎など
主な症状…頻脈、動悸、息切れ、イライラ感、手のふるえ、発汗過多、
体重減少、下痢など
更年期障害を疑われることもあります。
検査…血中の甲状腺ホルモン高値、甲状腺刺激ホルモン低値
◆ 甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモン分泌不足)
橋本病など
主な症状…徐脈、皮膚の乾燥、体重増加、むくみ、便秘、寒がりになる、
動きが鈍くなるなど
うつ病や認知症を疑われることもあります。
検査…血中の甲状腺ホルモン低値、甲状腺刺激ホルモン高値
高コレステロール血症の原因にもなります。
当院では、甲状腺ホルモンのバランスをみる採血検査と、甲状腺の大きさをみたり、しこりを見つけたりする甲状腺超音波検査を行っています。甲状腺の病気を心配されている方は、ご相談ください。