メニュー

ヘルパンギーナ流行中

[2023.07.13]

ヘルパンギーナとは、発熱と口腔粘膜にあらわれる水疱性の発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎です。

乳幼児を中心に夏季に流行しますが、原因はコクサッキーウイルスや、エコーウイルスの感染です。特異的な予防法はないが、感染者との密接な接触を避けること、流行時にうがいや手指の消毒を励行することなどである。

我が国では毎年5 月頃より増加し始め、7月頃にかけてピーク を形成し、8月頃から減少を始め、910月にかけてほとんど見られなくなります。発症年齢は5歳以下 が全体の90%以上を占め、1歳代がもっとも多く、ついで234歳代の順で、0歳と5歳はほぼ同程度の症例が報告されています。

感染経路は接触感染を含む糞口感染と飛沫感染 である。急性期にもっともウイルスが排泄され感染力が強いですが、回復後にも2 4週間の長期にわたり便からウイルスが検出されることがある。そのため回復した後も、ウイルスは長期にわたって便から排泄されることがあるので、急性期のみの登校登園停止による学校・幼稚園・保育園などでの厳密な流行阻止効果は期待ができないと言われています。

24 日の潜伏期を経過し、突然の発熱に続いて咽頭痛が出現し、咽頭粘膜の発赤が顕著となり、口腔内、主として軟口蓋から口蓋弓にかけての部位に直径12mm 、場合により大きいものでは5mmほどの紅暈(こううん、皮膚が部分的に充血して赤く見えること)で囲まれた小水疱が出現します。小水疱はやがて破れ、浅い潰瘍を形成し、疼痛を伴います。発熱については2 4 日間程度で解熱し、それにやや遅れて粘膜疹も消失します。発熱時に熱性けいれんを伴うことや、口腔内の疼痛のため不機嫌、拒食、哺乳障害、それによる脱水症などを呈することがあるが、ほとんどは予後良好です。

特異的な治療法はなく通常は対症療法のみで、発熱や頭痛などに対してはアセトアミノフェンなどを用います。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME