コロナワクチンについて
10月から、65歳以上の方へのコロナワクチン定期接種を当院で始めています。コロナは、ふつうの風邪に比べると症状が強く、まだまだ侮れない病気です。ワクチン接種は、感染した場合の重症化を防ぐ効果があり、高齢の方には接種が勧められます。
今、日本で使えるコロナワクチンは5種類で、それぞれに特徴があります。当院では、ファイザー社のコミナティを使用しています。コミナティは2021年から使われているmRNAワクチンで、今はオミクロン株JN.1系統を抗原株としています。
mRNAワクチンは、ウイルス抗原(ウイルスの一部)の鋳型となるmRNAが細胞に取り込まれてウイルス抗原が作られ、免疫反応が起こることでコロナに対する免疫をつける仕組みです。免疫をつけておくと、本物のコロナに感染した場合に、症状が軽くすみます。
最近、コロナワクチンをうつとコロナに感染して人にうつすのでは、と質問を受けましたが、ワクチンは体内でウイルスそのものを作ったり、増やしたりはしないので、コロナに感染して人にうつすということにはなりません。ただ、mRNAワクチンはご存じのとおり発熱などの副作用も起きやすいので、苦手な方もいるかもしれません。
巷に色々な噂が流れ、真面目な方ほどワクチン接種を不安に感じてしまうかもしれません。最近、日本感染症学会、日本呼吸器学会、日本ワクチン学会が合同で、「2024年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解」を学会ウェブサイトで出しています。コロナワクチンについて不安や疑問のある方は、まず、こちらを読まれることを勧めます。(スタッフY)